コラム
岩手の鉄の歴史を探る旅:岩手県鉄の歴史館
先月、社員が岩手県釜石市の鉄の歴史館に行ってきました。
岩手県鉄の歴史館は、釜石市に位置しており、釜石駅から車で約10分の場所にあり
鉄の産業が築いた歴史と文化を優れた展示や資料を通じて訪れる者に伝えています。
岩手県には美しい自然が広がり、その中に息づく歴史と文化が数多くあります。
その中でも、岩手県の鉄の歴史は特に興味深いものがありその歴史を追体験できる素晴らしい場所です。
そして釜石には、橋野鉄鉱山という現存する日本最古の洋式高炉があり世界遺産に登録されています。
釜石は日本の製鉄業の先駆けとして技術を蓄積、八幡製鐵所の成功に貢献する人材を育んだ場所。
外国人技術者の手を借りずに、大島高任という盛岡藩士のもとに建設された山の中の高炉です。
橋野鉄鉱山の鉄鉱石(磁鉄鉱)を原料に使い、高炉から溶けた鉄が流れ出す連続操業(出銑)に成功します。
これまでの「たたら製鉄法」は毎回炉を解体して鉄を取り出していましたが、
炉を壊さずに連続出銑できる「高炉法」への転換に成功し、
江戸から明治にかけての日本近代化を支えた鉄鉱発祥の地となっています。
岩手の鉄の歴史に興味を抱く方は、ぜひこの歴史館を訪れ、その魅力に触れてみてください。
地域の歴史と産業の発展を知ることで、岩手の魅力が一層深まることでしょう。
〔※釜石市公式サイトより画像をお借りしました〕