第23期の入社式を執り行いました
当地でも、例年より早い桜の開花が見られました。道行く人たちも、スマホのカメラを開花した桜の花に向けておりました。春の訪れの象徴ともいえる桜の花に迎えられ、当社に於きましても、社会人として一歩を踏み出す新卒者の入社式を執り行うことができました。
ところで当社は、新型コロナウイルス感染対策を安全衛生委員会で毎月確認しています。3月は、入社式の実施形態について議論しました。「屋外でやるならば、社員が一堂に会しても良いのでは?」という意見がありました。確かに東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーでは、「隣の人と肩が触れ合わない程度の間隔を取って応援しましょう。」というようなフレーズがあったと思いました。しかし今回の当社入社式の場合、事前に「社員が一同に会する入社式を挙行」と言っておかなかったので、もしかもすると2週間以内に首都圏に行った社員がいる可能性があるということで、役職者と新卒者だけが食堂に集まって入社式を行う形式に決定しました。
今年の社長の挨拶は「心技体」の話から始まり、悔いの残らない生き方をしようという言葉で歓迎のメッセージが締めくくられました。この部分を引用し、ご紹介します。
社会に出ると自分の意思では決定できないこと、決められないことが多くあります。数ヶ月前の就活でも、そのような経験をされたのではないでしょうか?しかし一つだけ、自分の意思で決められることが確実に残されています。それは働くことに対し、「ベストを尽くすこと」であります。どの会社で働こうが、どんな仕事に就こうが、どの部署に配属されようが、「ベストを尽くすこと」に関しては自分自身で決められます。
仕事をする上で何よりも大切なのは、能力や才能よりも、「常にベストを尽くそうとする、その人の働く姿勢」です。そしてベストを尽くすことが仕事の成功、更には人生の成功へとつながって行きます。残念ながらベストを尽くせば仕事の成功が約束されるというわけではありませんが、ベストを尽くすことで約束されることがあります。それは、「後悔の少ない結果、後悔なき人生」が得られるということです。後悔が少ないということは、期待に応えられたと同じ評価に値するでしょう。
これから出会うであろう上司、先輩、お客様に感謝の気持ちを忘れず、当社の仲間として一緒にベストを尽くし、社会貢献に努めて行きましょう。
続いて社員を代表し、3年前に新卒で当社に入社しました社員より歓迎の挨拶がありました。当時の自分が入社式にどのような気持ちで臨んだのかという話から入り、ご自身が不安や苦労を乗り越えられた実体験を続け、最後に先輩として相談に乗れることがあるだろうと結びました。
さて新卒者はこれから本格的な現場実習に入ります。昨年から始めたスタイル、つまり「マン・ツー・マン方式で先輩社員が新卒者に仕事を教える」という方式で今年も進めることが決まっておりました。入社式の場面で、教育する側の社員が紹介され、新卒者毎に誰が責任を持ってOJTを実施するのかを明確にしました。
この後で第2工場の前に移動し、新卒者は役職者との記念撮影に臨みました。コロナ禍であろうとなかろうと、入社式の進行方法は変わりません。コロナ禍だから時間を短くしましょうというような企画はしません。例年と同じ流れで、同じような時間帯で行いました。いつまでも入社式の余韻に浸っているのではなく、安全に仕事に入れることを目標としました。現実の、目の前の仕事にいかに向かうかを3月に研修していたのですから。
新卒者の仕事の力量がある水準に達したところで、今年の新卒者が加工した製品をお客様にお届けすることになります。「質のいい製品」が加工できる技術を、教育担当が身に付けさせます。